症例紹介

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前歯のガタガタを治療したマウスピース矯正

30代 / 女性 / 2023年4月24日 公開

  • 矯正治療前

  • 矯正治療後

治療内容

EHD グループ理事長 前島による治療例です。30代女性の患者さんです。前歯の歯並びが気になるということで、恵比寿・広尾歯科でのマウスピース矯正をご希望されました。
デジタルレントゲンと歯科用CTによる診査診断の結果、両側の上の奥歯が前に移動して犬歯のスペースが無くなったことで、唇側に飛び出していたことが叢生(そうせい)の要因でした。そこで犬歯のスペースを確保する上顎の両側第一小臼歯(前から4番目の歯)の抜歯をご提案しました。マウスピース型矯正(インビザライン)による治療計画をご提案、治療開始から約2年で矯正治療を終えました。

治療ステップ

治療ステップ1
診査診断

お悩みの前歯の歯並びの原因は、奥歯(臼歯)の咬合関係がⅡ級1類(上の奥歯が正常位置より前方で咬みあい前歯が前に押し出されている状態)で、結果として犬歯と前歯が前に押されて叢生(そうせい)となっていました。

特に右側の犬歯が収まるスペースがなく、前方に飛び出してしまっていることがわかります。

下の前歯も少しガタガタで、奥歯が舌側に傾斜しています。

治療ステップ2
治療計画

上顎の両側第一小臼歯(前から4番目の歯)を抜歯、空いたスペースに犬歯を納めて、両側の奥歯を前方に移動させることでスペースを埋めて正しい噛み合わせに向けて矯正治療をおこないます。

奥歯の咬み合わせで上下が「山と山」となっている状態を、「山と谷」の状態に矯正治療で整えます。噛み合う面積が増えることで食事もし易くなります。

奥歯(臼歯)の理想的な咬合関係はI級ですが、治療期間の希望を患者さんから頂き、II級関係のなかで、最善の噛み合わせをつくることになりました。

下の奥歯は舌の側に倒れています。矯正治療で頬の側に起こしながら、下の前歯のガタガタも改善します。最後に咬み合わせの悪いところを微調整します。

治療ステップ3
治療シミュレーションと治療経過

マウスピース型矯正(インビザライン)専用のシミュレーションソフト(クリンチェック)で治療計画を策定します。このクリンチェック作成時は顎骨から歯が出ないように矯正計画が現実的な歯の動きとなるように設計することが重要です。 ピンク色の点はアタッチメントという白くて目立たない補助装置で、これにより歯を立体的に移動させます。

治療経過1

抜歯したスペースに犬歯を納めるために、引っ張るゴムを使って優しく犬歯を牽引していきます。

治療経過2

犬歯が徐々に抜歯したスペースに納まっているのが分かります。歯の並びを整えながら、内側にある右上の側切歯(前から2番目の歯:写真の〇)を外側に移動させ歯並びを整えます。

治療経過3

右上は抜歯したスペースを活かして2本目の前歯が表に、犬歯は奥に移動していくことで歯が綺麗に並んできました。次に咬み合っていない隙間を整えます。

治療ステップ4
最終仕上と調整

最終調整を行います。患者さんにご提案した治療のゴールを達成してご満足頂きました。インビザラインによるマウスピース型矯正により、約2年で矯正治療を終えました。矯正治療後は、目立たないマウスピース型リテーナー(保定装置)を一定期間お使い頂き、矯正後のあと戻りを防ぎます。

治療費

インビザライン装置、治療費 102万円
検査費用 2万円
リテーナー 5万円
合計 税抜 109万円 (税込 119万9千円)

※価格は税別です。

※保険外診療による治療費用を明記しています。

※費用は、歯・口腔内の状態によって異なります。

※費用は治療当時のもので現在と異なりますことをご了解ください。

※グループ治療実績をお伝えするため、理事長症例を紹介しています。

リスク・副作用

マウスピースの使用により稀にアレルギー、また口内炎が生じることがあります。

歯の移動には痛みが生じることがあります。

マウスピースの装着時間をお守り頂けない場合、計画した歯並びにならない可能性があります。

治療担当

歯科医師:前島 哲也 (EHD 理事長)