症例紹介

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修復不能のブリッジをインプラントと白いセラミックスで治療

50代 / 男性 / 2024年1月26日 公開

  • インプラント治療前

  • インプラント治療後

治療内容
  • 抜歯
  • 骨造成
  • インプラント埋入
  • 仮歯(噛み合わせ調整)
  • セラミッククラウン

樋口しおり医師による(恵比寿・広尾歯科)治療例です。50代男性の患者さんです。左下のブリッジが取れてしまったということで、本院にご来院されました。デジタルレントゲンと歯科用CTによる診査診断の結果、この左下のブリッジは虫歯により歯とブリッジの間に隙間ができてしまい、また土台となる歯も強度不足で、ブリッジを作り直し再度装着することは困難な状況でした。患者さんは既にインプラント治療のご経験を通してメリットを実感されており、今回もインプラント治療をご希望されて修復治療を終えました。

治療ステップ

治療ステップ1
診査診断

患者さんのレントゲン写真です。元々お使いだったブリッジは左下(写真向かって右)に装着されていましたが、土台になる歯の虫歯が進行して支えを失いブリッジの脱落に繋がりました。

この状態から治療の選択肢としては「部分入れ歯」もしくは「歯科インプラント」となります。この患者さんは以前、上の歯にインプラント治療を受けており、インプラント治療のメリット (有益性)を感じておられたことから、歯科インプラントでの治療をご希望されました。

治療ステップ2
治療計画

虫歯の進行で根っこだけになってしまった歯(残根)とともに、腫れを伴った歯ぐきの炎症(歯周炎)がみられますので、残根状態の歯を抜歯し骨の再生を促しながら、歯周炎を治療し歯ぐきのコンディションを整えインプラントの手術に備えます。

ご来院時はこのように下の前歯だけで上下が咬み合わさっていました。ただし、ブリッジが外れる以前から、虫歯と歯周病の進行が要因となって正しい咬み合わせ、噛む力(咬合力)の維持することが難しい状態だったことが、残っている歯の状況からも分かります。

今回は患者さんのご希望に沿ってインプラント手術を通して、咬み合わせ(と咬合力)の修復、同時に審美性の改善も目標に、できる限り長くご自分の歯で美味しくお食事をお楽しみ頂けるよう、全体の「機能性と調和」を治療の目標と致しました。

治療ステップ3
治療シュミレーションと治療経過

通常のレントゲンに加えてCTにより3次元的に診断を行います。その上でコンピューターによるシュミレーション・設計を行ってインプラント手術を支援するガイド(SMOP)を作製して手術計画を立てます。

コンピュターガイド(SMOP)を用いてインプラント手術を行うとインプラントの挿入角度や深さが、シュミレーション通りに正確に行うことができるため、EHDグループのインプラント手術では標準的に使用しています。

治療後

セラミッククラウン(上部構造)セット後、1ヶ月の状態です。レントゲンで骨とインプラントの状態を確認します。骨吸収や痛み、炎症もなく安定していること。日常においてもインプラントで不自由なく生活されていることを確認しました。

年齢も考慮したうえで積極的な顎位の再構成ではなく、全体的に噛む力を分散させる形で上部構造の修復を終えました。ブリッジが脱落した場合は、一般的にブリッジの土台となっていた歯に問題が起きて、同じ形のブリッジを作り直すことが困難な場合が多々あります。

また、ブリッジの特性上、欠損した歯の本数が多い場合はブリッジでの治療は適応外となることがあります。一本だけを補う修復治療の場合でも、インプラントを選択することによって左右の歯への負担をかけることがないため、結果としてご自分の歯を守ることに繋がります。

治療費

インプラント手術 4本 176万円
上部構造(仮歯、セラミック)7本 144万円
合計 税込 320万円 (税抜 290万円)

※価格は税別です。

※保険外診療による治療費用を明記しています。

※費用は、歯・口腔内の状態によって異なります。

※費用は治療当時のもので現在と異なりますことをご了解ください。

※グループ治療実績をお伝えするため、本院症例を紹介しています。

リスク・副作用

インプラント手術後は腫れや傷みが生じることや、内出血等による唇の変色などが一過性に出る場合があります。

治療担当

歯科医師:樋口 しおり